【彩雲国物語 小説ネタバレ】紅黎深が百合姫と結婚できた5つの理由~性格最 悪なのに

こんにちは。
彩雲国物語の外伝「隣の百合は白」を読み終えました。

黎深と百合の出会いから結婚までのエピソードを知ることができたのですが、
なんであの黎深が結婚できたのか?を忘れないようにまとめておこうと思います。

 

紅黎深と百合姫との出会

黎深が百合が泣きながら木の下で琵琶を弾いていたの見つけます。

ちなみに、百合は女性ですが素性を隠し、紅家(主に黎深)を支えるために譲葉(ゆずりは)
という名の男性の姿で普段過ごしていました。

黎深は百合と会う前に譲葉とは会ったことがありました。
女性としての百合と会った時、びっくりしたでしょうね。

紅黎深・百合姫はお互いをどう思っていたか

百合姫としては黎深の兄の邵可の婚約者しての姿であり、
黎深とは譲葉とし接していました。

黎深は譲葉には無理、わがままばかり。

黎深にとって百合は

どんなひどいことを言っても怒らないし、
なんでも面倒を見てくれ、すべてを許して受け入れてくれる人。
です。

大好きな兄の邵可、同期の悠舜、養子の絳攸も同じようなところがあります。
黎深は、「すべてを受け入れてくれる」という人に弱いですよね。

百合にとって黎深は

当時、百合にとっては黎深は「最低な人間」の部類です。
全てを受け入れているというわけではなく、すべてをあきらめているという感じなんだと思います。

紅黎深が百合姫と結婚できた5つの理由

そんな、すれ違いな二人がなんで結婚できたんでしょうか?
色々な偶然や周りの協力がありそういう結果になったんだと思います。

理由1:鳳珠(黄奇人)のおかげ

百合は鳳珠に一目ぼれされ、デートに誘われるなどアプローチされていました。
そのことを通して、黎深は百合の大切さに気づいたようです。

鳳珠は黎深にとって大切な友達。
その鳳珠が百合に一目ぼれし、アプローチ。
鳳珠と百合次第では、二人が付き合っても良いとまで思っていました。

そうはいいつつ、二人がくっついても百合姫が自分のために何かにつくしてくれるだろうと
当たり前のように思っていました。
そして、悠舜にその考えはおかしいと指摘されて、初めて百合が自分にとって必要だと気づいたようです。

黎深は百合以外に髪の毛を切ってもらったことがないのですが、
鳳珠と百合姫がくっついた後もそうしてもらおうと思っていたのです。

黎深のなかで百合がいない世界というのが想像できていなかったのでしょう。

理由3:紅邵可のおかげ

紅邵可(黎深の兄)の性格が優しく見えるが、実はひどい性格と感じ、
それと比べると黎深はわかりやすく、傷つくことは少ないとわかったからというのが理由の1つです。

百合はもともと邵可の婚約者でした。
百合は邵可を好きでしたが、邵可は紅家のために百合を縛っている事を良しとせず、
婚約解消を伝えます。
それ以外にも、百合の命を狙う相手と百合の命の保障をするように交渉したりします。
この交渉にあたり、邵可はかなり大きな条件を飲まされます。

一見、邵可のこの行動はやさしさを感じますが、
百合からすると、好きな相手が勝手に婚約解消をしてきて、大事な事を勝手に決めて…と
悲しさと怒りを感じるものでした。

邵可のこの「優しく見えてひどい性格」にくらべて
黎深の「ただひどい性格」の方がましという風に百合には感じられたところが本の少しだけ
プラスに働いたようです。

黎深は他の人から見るとただひどい事を言っているように見えても、本人としてはかなり努力しての結果の場合もあります。
百合は黎深との長い付き合いからそういうことがわかるようになっていたところも良かったみたいです。

理由2:結婚するのに使った犯罪ともいえる手段

薬を使って、意識が朦朧としている百合に結婚を承諾させるような場を作った。
そして、婚姻届けを勝手に出すことにも成功しておりその結果結婚できたのです。

これ、犯罪やろ…。百合姫よく許したわ。
しかし、婚姻を後で解消することもできたのにしなかったと百合本人が言っていたので、もう受け入れることにしたんでしょうね。

理由4:百合姫の過去と立場

百合はこれまで自分の居場所がどこにもないと感じていたが、黎深を含め紅家に必要とされている事に気づいたということもあります。

百合は紅家を支えるために尽くしてきましたが、黎深が紅家当主になると決まってから黎深にとって譲葉としての自分は必要ない。また、女性としての百合はもっと不要だろうと考えていました。自分は紅家に居場所がなくなるだろうと。

しかし、
黎深は犯罪のような手段をとってまで追いかけてくるし、

弟の玖琅はそんな黎深のために莫大な金を用意して協力するしたり、百合に結婚してくれるように頼みこんだり。

紅家に居場所がないわけがありません。

再び、紅家で必要とされることは百合がとどまる大きな理由だったと思います。

理由5:百合姫の黎深への思い

これもある程度あるんでしょうね…。
っていうか、普通はこれが1番で会ってほしいのですが。

黎深が百合と一緒にいたいと感じられるエピソードとしては

「俺が嫁にもらってやる」という恩着せがましいセリフや

結婚をするにあたり、「琵琶はお前にだけ弾いてやる。秀麗(姪)にたのまれても弾かないように頑張る」
みたいなことをいっています。

頑張るって…。ちゃんと約束して!と思いますが、これらの言葉はオレ様大事な黎深にとってかなり頑張って譲歩した言葉です。
百合はそのことをよくわかっているので、思いは伝わっているのでしょう。

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所感

あらためてまとめてみると、黎深は本当にひどいですね(笑)。
黎深が結婚できたのも奇跡ですが、百合のような女性がいたことも奇跡ですね。

まあ、そんな周りが押し付けるような協力で結婚した二人ですが、最終的にはこどももできます。
お互い愛情もあり、お似合いの夫婦ですね。

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