蔡礼部尚書。
強面の魯官吏との対比もあって、見た目はとても穏やかな印象。しかし、とても腹黒い。
国試や進士の育成を担う礼部の長にもかかわらず、進士の俸禄を巻き上げてしまったりと、仕事に対する理想や情熱は皆無だと思われる。
金や出世については欲が強く、そのためなら悪事をしてもかまわないという考え方の人。
出世のために横領をするほど。礼部尚書の地位もおそらくお金のおかげなので官吏としての能力はあまり高くないのかもしれない。
また、茶家当主の偽物の指輪作り、茶家に取り入ろうとしたりと犯罪を犯してでも自分の欲を満たそうとするなど、官吏の器ではない。
禿ており、かつらをつけている。
黎深に人前で、かつらを燃やされたことがある。でも、それからもかつらをつけている。すでにバレバレなのに心が強い。
なぜか絳攸によく絡んでくる。
捨て子と言ったり、紅姓でないのはなぜかとか怒らせることばかり。と、思えば自分の娘との縁談を持ってきたり。
女人官吏登用には異常なほど反対していた。
国試の部署なのに、導入の際もっと反対しなかったのだろうか。謎。
それが原因で黎深や絳攸からはよく思われていないのに、娘を押し付けようとしてくる。
娘がおり、絳攸と縁談をさせようとしていた。そして、影月にも。
女性に対しては、男を立てるべき、結婚して家に入るべきという考えが人一倍強い。
胡蝶に対しては、「女は男を喜ばせるような女がよい」というようなことを言っている。
黎深の怒りをかい、紅家ゆかりの場所(≒彩雲国全土)に近づくと命の危険が待っている。