小説を読み返したのが2回目なので、この小説の見どころと感想を紹介します。
- 茶州のもめごと
- 女人受験制の採用
の二つの大きなお話が並行して進みます。
燕青の登場
燕青がこの巻で初めて登場します。
燕青はいい男ですね!明るくて強くて、そして頭も良い。1、2巻と読み終わった段階では、もっとも精神的にバランスが取れている人物ではないでしょうか?
秀麗が落ち込んでいる時に、すーっと心に入ってくる言葉をかけられるところとか、あの裏表が激しい静蘭が唯一素顔を見せている所をみると人間力が高いなぁと感じます。
秀麗もバランスがよいのですが、燕青の方が年の功で一歩リードという感じですね。
秀麗の外朝勤め
秀麗は幼いころから官吏になりたいと夢見てきました。短期間とはいえ憧れの場所で働けるのは、よかったなぁという思いです。
そして、上司である黄尚書や景侍郎からの評価も高いのもうれしかったです。二人とも相当秀麗の事を気に入っていました。景侍郎は秀麗の後見人になってもよいというくらい。さすが秀麗です。
黄奇人の登場
黄金の約束では劉輝が女人受験制を導入しようとして頑張ります。その導入で重要となるのが黄奇人。戸部尚書です。
戸部尚書は朝廷の館の信頼が厚い。つまり、彼を落とせば女人受験制が大幅に楽になるというわけです。
秀麗の優秀さを秀麗自身、そのほかの人からの説明で十分に理解した戸部尚書。色々大変でしたが無事に女人受験制が導入となりよかった…。
それから、黄奇人という人物の謎もすごく気になるところでしたね。
黄奇人はじつはスゴイ美形。そんなイケメンが秀麗を女性としても結構気に入っており、ドキッとする男女のハプニングもあるところが読んでいて楽しかったですね。
秀麗はイケメンを夢中にさせるのがうまい…。本人にその気はないですが。
特に、どこか心の傷を負ったようなイケメンは秀麗の素直で健康的な心に惹かれてしまうみたいですね。
茶州の禿鷹
茶州の禿鷹と邵可に関するお話。じーんときました。話の終盤に気を抜いていたところに、こんな話がくるとは…。
茶州の禿鷹という茶州の義賊があります。その初代頭目の北斗は邵可と古い付き合いのある人物。しかし、北斗はすでになくなっています。その息子(養い子)の翔琳、曜春が邵可と会って、父の事を思い出している描写がとても感動しました。
また、その際に邵可がこの二人の息子の前で涙を流していたのは意外でした。邵可は裏の顔を持っているので、秀麗達がいないところですごく怖い人なのは知っていますが、涙を見せるなんてめったにないです。
翔琳・陽春が北斗に大切に育てられたんだなということも邵可の解説でわかり、ウルっときます。
黄金の約束の本筋ではありませんが、 ここら辺の話は是非小説で読んでほしいです。
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