前回の記事、「黒蝶は檻にとらわれる」の名シーン&感想の続きを書いていきます。前回の記事、名シーンその1はこちら↓ ↓ ↓
黒蝶は檻にとらわれる 心に残ったシーン
紅姓官吏を操っていた黒幕
紅一族が命令に従うのは、
- 1番:紅家当主
- 2番:鳳麟
- 3番:紅家名代
の順番です。これを利用されました。
鳳麟の出す文には鳳麟だけが持つ極印が押されています。黒幕はその印のニセモノを使って紅姓官吏を操っていたのです。そしてその印をもっていたのは凌晏樹。
印を使い終わった凌晏樹はそれを鄭悠舜に返しました。
これを見ると悠舜が黒幕なのでは?と思うのですがそこがはっきりしません。悠舜が晏樹に鳳麟やその印についての情報を教えたのは確かですが、悠舜が主体でやっていたのかはよくわかりませんでした。
しかし、なんとなく晏樹が黒幕なのでは?と思います。清雅や秀麗を殺そうとしたところを見るとそう思ってしまいます。
邵可が紅家当主になる
秀麗が絳攸のために頑張りましたが、絳攸、楸瑛ともにもう二人のそばに常にいられなくなっており、どんどん劉輝の立場が弱くなってきています。
そこでついに邵可が動きます。邵可が黎深に代わって紅家当主に。
今までで彩七家の内、恭順の礼により王に忠誠を誓ったのは茶家の茶克洵のみ。これに続いて紅家が王の側についたことになります。紅家は藍家の次に力のある家。これは王によって大きな助けになりますね。
小説内のイラストでは、この恭順の礼をする邵可が描かれていました。いつものぼーっとしている邵可とは違って力強い眼差しで、堂々とした姿。そして目が開いています。今までで目が開いていたのは黒狼のときだけでしたよね。府庫の邵可は糸目と言われる目をつぶっているような目でした。
贋作騒動とは何なのだったのかわかる
贋作騒動とは、碧 珀明(へきはくめい)の甥の碧万里が誘拐された事件です。誘拐され贋金や名画の贋作を描かされていました。事件に関係していた榛蘇芳(しん すおう) の父が捕まるなどして大騒ぎでした。
偽金を作ることは死罪となるほどのもの。当時、犯人の目的は偽金を万里に作らせることだったのかと思われました。しかし、一番の目的は偽金作りではなく、万里に鳳麟の極印のニセモノを作らせることだったのです。
碧家でしか作ることができず、本来であれば碧家へ依頼があった場合は朝廷へ知らせが行くはず。しかし、万里は小さな子供なのでそんな重要な印であることも知らずに偽物を作らされていました。そして、黒幕はまんまとこれを入手。今回の紅姓官吏の騒動に使ったということだったのです。
秀麗が官吏をやめる?
ついに劉輝が秀麗に後宮へ入るようにお願いをしました。
劉輝は結果的にストライキをした紅姓官吏を一斉にクビにすることになりました。その怒りを鎮めるための方法として、紅家の姫を妃にするという提案が晏樹からあり、劉輝はこれを受け入れることにしました。
これに対する劉輝、秀麗の気持ちが切なかった。劉輝は楽をして秀麗を後宮にいれる自分を責め、秀麗は官吏を続けたいのに、劉輝の弱点になっている自分に負い目があるためというそれぞれ後ろ向きな気持ちでつらかったです。
おわりに
黒蝶は檻にとらわれるは名シーンが満載でとても読みごたえがありました。このほかにも素敵な話がたくさんあるのでぜひ小説を読んでみてください。
こちらも読んでみてくださいね。
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