黒蝶は檻にとらわれるを読みました。
あらすじは前回かいたので、今回は心に残ったシーンをまとめてみました。
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黒蝶は檻にとらわれる 心に残ったシーン
来俊臣が秀麗の考えを支持したシーン
紅黎深が職務放棄で御史大獄(御史による裁判)で裁かれる。そこで秀麗は裁判官の一人である刑部尚書の来俊臣が秀麗の法解釈に大きく同意するシーンがありました。
秀麗は「官当」という特別措置を絶対に使わないと宣言します。「官当」とは官吏が罪を犯してもその官位と引き換えに罪が軽減できる措置です。
来俊臣ともにこのような不公平な法をとても嫌っていたため、秀麗を支持します。
その時の来俊臣の様子がこれ。
皇毅は来俊臣が口の端に改心の笑みを浮かべたのを確かに見た。我が意を得たりといった顔だ。
彩雲国物語 黒蝶は檻にとらわれる
司法の頂点に位置する刑部尚書と同じ思考をもっているとは秀麗はやっぱりすごいなぁと思いました。
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陸清雅が秀麗をかばう
秀麗と清雅が一連の紅姓官吏に鳳麟がかかわっている事を知った後、兇手に殺されかけます。兇手が秀麗の背中に刃物を投げたところを、清雅がかばいます。そして、清雅は致命傷を負いました。
清雅は今まで、決して秀麗に優しい言葉すらかけたことはありません。むしろ見下している事はありましたが。
清雅は過去に女性と何かあって以来、女性全般がキライになってしまったようです。
修正は一斉出仕拒否した紅姓官吏や、経済封鎖した紅家(実際はちがう)に対して厳しい対応を取ります。決して身内だからと言って甘いことはしません。清雅から取り調べを受けた百合(黎深の妻)も同じような態度。自分の非を認め、腹が据わっています。
清雅はこれら紅家の女性の行動を見て、女性(というより秀麗?)への見方が多少変わったのかもしれません。
それで今回のように死ぬかもしれないのに秀麗をかばうような事をしたのかもしれません。
黎深が悠舜との過去を思い出す
黎深と邵可が一連の紅家問題の後ろに紅門姫家の鳳麟がいると考え、紅門姫家の里、紅山に向かいます。しかし、すでに廃墟と化した紅山。
そこで黎深は過去に鳳麟が自分に会いに来ていたことを思い出します。まだ子供のころの話。そして、それが鄭悠舜だったことも。しかも、先王 戩華に一族を滅ぼされそうになったため紅家(当主の息子黎深)に助けを求めに来た悠舜を
と追い返しました。その後悠舜の一族は滅亡。悠舜自信は紅家に捕まり、拷問を受け足を悪くしています。
滅びるなら勝手の滅べ。私の知ったことか。どうでもいい。
黎深は悠舜の事をとても好きです。黎深が吏部尚書をやめたのは悠舜のためでもありました。そこまで好きな相手の一族を滅ぼしていたのがなんと自分だったのです。黎深は自分のしたひどい仕打ちに呆然としてしまいます。
黎深がこんな風になるなんて今までありませんでした。黎深にとって悠舜は兄の次いで自分を受け入れてくれる大切な友人でした。そのショックは相当なものでしょう。
所感
悠舜が鳳麟だったのが意外だったのはもちろんですが、それを知った黎深の動揺が本当にすごかったですね。それでも優しく接していた悠舜はいったいどういう思いだったのか…。
今日はここまで。続きは「黒蝶は檻にとらわれる 名シーンその2」に書きますね。
名シーン2はこちら
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