あらすじ
相変わらず、雑用ばかりの秀麗と影月。二人を見て浮かない顔の絳攸。
同じように、秀麗が気になって仕方ない黎深は、劉輝へ自分が取り入れた女人国試をうまくやるように釘をさす。
イライラする黎深だったが、邵可に会い笑顔に。
それを見た絳攸は浮かない顔。
育ての親である黎深にとって、自分はなんなのかと悩んでいる様子。
印象に残ったシーンと感想
お互い思ってる黎深と絳攸
絳攸は、黎深が自分をどう思っているかがわからず悩んでいましたね。
もっと愛情をわかりやすく示していれば、絳攸もこんなに悩まなくてよいのですが…。
以前、香鈴が茶太保のために暴走した際の話からわかるように、絳攸は黎深をとても敬愛しているよう。
それなのに、黎深はそっけなく、思いが一方通行のように感じてしまいますね。
絳攸としては、別に見返りなんて求めていないと思います。でも、大切な人には自分を必要としてほしいですもんね。
それに加え、黎深は秀麗と邵可には会うだけでデレデレ。自分って一体?ってなってしまうかもしれません。
そんな状況での蔡尚書の一言。「なぜ紅姓にしてもらえないのか」
今の絳攸にとって辛い言葉です。
黎深が自分を拾った理由が理由だけに、どうしても良い方には考えられません。
しかし、黎深が絳攸と名前を付けたエピソードで、ちゃんと大切に思っていることがわかってよかったです。
自分が大好きな「李」(すもも)、紅と同じく赤を示す「絳」、水の流れのように自由に「攸」。
紅家に縛られないように、自分と同じ思いをさせたくないのであえて紅姓を与えなかったというのはちょっと感動しました。
邵可と秀麗の事以外では感情をあまり出さないし、他人に容赦ない黎深なので、そこまで思っているとは本当にかわいい子なのでしょう。
そういえば、絳攸たちが冬山へ探へ柳晋を探しに行ったときにも、「無事戻ってこい」と言いたいところを、「お前が行くと迷子になるだろ」みたいなことを言って邵可に怒られていましたね。
黎深は気持ちを伝えるのが下手ですね。もっと、ちゃんと伝えてあげられればよいのに。
絳攸と楸瑛の関係
悩んでいる絳攸をみて、「そういう表情もそそる」といっている楸瑛。イケメン二人のそんな会話はなんだかすごく好きです笑。
楸瑛と静蘭は、いずれも絳攸のために、邵可に相談しましたが、それを知った絳攸が、楸瑛に対してだけ顔を赤くして起こって震えてました。
静蘭にはそんな感じがないのに。なぜ?
普段、楸瑛にはあれだけ暴言を投げつけていることもあり、そんな相手からまさかの気遣いがあり、
恥ずかしいような気持ちも少しあったのかもしれないですね。
素直に感謝な関係になるには、少し時間がかかりそうですね。
邵可の親心と静蘭の進む道
邵可が静蘭に対して「自分の子のように思っている。好きな道をいきなさい。」というようなことを言っていました。
静蘭は、官吏である秀麗のために自分が何も力になれないと悩んでいたようでした。
お仕事の時も秀麗の近くで支えるためには、米蔵門番では無理でしょう。立場が違う。もうちょっと出世しなければいけないと思います。軍に入るとか。
しかし、以前軍でお手伝いをしていた時とは違って、危険なことも多くなるし、忙しくなることでしょう。
家のことなどもあるし…それはちょっとな、という思いが静蘭にはあったのかもしれません。
邵可は不器用なところもありますし。台所に入ったりするとひどいですからね。
そんな静蘭を見透かして「親は子の重荷になってはいけない」という邵可の言葉。
静蘭は邵可や家の事を負担だなんてことは思っていないでしょう。家族が大好きで大切に思っていますし。
でも、それとは別で、官吏として働いている秀麗の事の力にもなりたい。その両立が難しくて色々と悩んでいたのかもしれません。
お互いの事を思っている素敵な場面だと思いました。
ここまで言われたら、静蘭は腹をくくって、出世するしかないですね。
タイトル 親の心子知らず について
今回は、絳攸が、育ての親の黎深の気持ちを知ることができておらず、悩んでしまったというお話でした。
邵可は、「親の心子知らず」で良いと思うと言っていました。確かに全部知ってしまうと負担に思うことあるかもしれない。でも、全く知らないではやはり寂しいので、お互いの思いやりを感じられる関係が良いのではないかなとも思いました。
おわりに
今回は、あのクセのある黎深の人間らしいエピソードを知ることができて良かったです。
話は変わりますが、魯官吏が、蔡尚書に対して「紅秀麗が官吏になる際に色々と恵まれすぎていた」といっていたのが少し気になりました。それがきっかけで何か起こらないとよいのですが。
魯官吏、これ以上秀麗の状況を悪くしないでほしいです…。
次のお話はこちら。