7話を見返してみて、印象に残ったシーンをまとめてみました。
あらすじ
秀麗を取り戻すために仙洞省にむかった劉輝。秀麗を助け出す事ができたものの、秀麗が毒で倒れてしまう。陶老師でも解毒することができない。
劉輝に「解毒ができるかもしれない」と言ってきた霄太師。劉輝は、その言動から今回の騒動が起きるように仕組んだのが霄太師だとしり、激怒する。
霄太師の解毒薬で無事回復した秀麗。
決めていた通り、後宮を去ることになる。
印象に残ったシーンと感想
絳攸が香鈴と鴛洵に思いを馳せる
いつも冷静な絳攸が、香鈴の事で涙したのには驚きました。
香鈴自身をかわいそうと思ったわけではありません。
絳攸は過去に育ての親によって拾われており、この境遇が香鈴と茶太保の関係に似ています。
そのため、
「大切な人のために少しでも役に立ちたい」
しかしその結果のせいで、
「大切な人から、大事におもわれているのにその思いを台無しにしている」
という事が、痛いほどわかるから涙したのでしょう。
絳攸も育ての親を非常に敬愛していますからね。
落ち込んだ絳攸がめずらしく、楸瑛の方にもたれているシーンも良かったです。
絳攸は楸瑛によくつっかかりますが、なんだかんだいって心を許しているところもあるのだなと思いました。
霄瑤璇が恐ろしい
前回のお話で、茶太保が黒幕とおもっていたのですが、茶太保がそのように動くように仕向けたのが霄太師だったことには驚きました。
香鈴(→茶大保)、珠翠(→秀麗・邵可)、茶太保(→霄瑤璇)それぞれの気持ちをうまく利用して、秀麗服毒まで持っていくことに驚きです。
その目的がただただ、自分がこれだと認めた王のためということ。
劉輝を良き王にするために、今回の事件を試練としてあたえたのだと思われます。
今回のお話で、霄瑤璇は本当に王の事しか考えておらず、民やそれ以外の人のためには動かないことがわかりました。50年来の友人である茶太保を利用してまでも王のためにと考えていて恐ろしい男だなと思いました。
一つ気になったのは、霄瑤璇が王(劉輝以外も含む)の事しか考えないという行動をとるのは、誰かとの約束らしいのですが、誰との約束なのかが気になりますね。
あと、霄太師が人間でないことが判明しましたね。
劉輝の悲しいときの癖
秀麗から、「後宮から去る」ときかされた劉輝。
秀麗の前ではあっさりと受け入れたようですが、そのあと一人で庭に出て悲しみに耐えていました。
静蘭の回想でもありましたが、劉輝は幼い頃から悲しいことがあると庭にこっそりと出ていたよう。
その姿は、少し汚れており、劉輝が幼いころから色々と苦労をして耐え忍んでいたことがわかります。それを思うと、こんな小さな子が…と辛くなります。
しかし、そんな劉輝を覚えており、今回もちゃんと庭で劉輝を見つけてくれる静蘭。
さりげないシーンですが、兄弟の絆を感じます。
約束とは。国と民ではなく王のためには犠牲を問わない。
タイトル よく泳ぐ物は溺れる について
「善く游ぐ者は溺れ、善く騎る者は堕つ」という言葉で、前漢の哲学書の淮南子にあった言葉です。
上手に泳げる人は油断して溺れることがある、馬に乗るのが上手な人は得意になって油断して落馬してしまう。
「よく=善く」で上手にということなのですね。最初は、頻度のことを言っているかと思い???だったのですが納得です。
「人は上手なことにおいては逆に油断して失敗してしまう」という例えです。
今回は、茶太保の事なのでしょう。霄太師から茶太保へのセリフでもありました。
おわりに
事件が片付いてひと段落しました。
秀麗が出ていき、劉輝と離れ離れになってしまいます。これから二人はどのようになっていくのでしょうか?
それにしても、秀麗が後宮から出ていくときの見送りの時に、お世話になったみんなが霄太師の事を心の中でくそじじいと思っているシーンが面白かったです。
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