前回の記事の続きです。彩雲国物語 小説 「黄金の約束」で印象に残ったシーンとその感想をまとめました。
名シーン1はこちら↓
印象に残ったシーン
秀麗を見て燕青が夢を再び追う
燕青はとある理由で、茶州の州官になるのが夢でした。一家が大変な目にあったのでその夢を追うこともやめてしまいました。
しかし、秀麗が官吏を目指して努力する姿を見てもう一度頑張ることに。 女であることで国試を受けるこもかなわないのに頑張っている秀麗を見て、男である自分は官吏になるための環境に恵まれていることに気が付くことができました。
燕青の過去を思えば、夢半ばとなってしまったのも仕方ないと思います。あきらめない秀麗もすごいし、そこから再び夢を追うことを決める燕青もなかなかスゴイ。二人とも可能性があればあきらめない!という心が素晴らしいと思いました。
燕青に対する静蘭の思い
燕青は何でも自分で考えて、自分で行動してきており他人を頼ったり、心から感謝を示すことは珍しいように思います。
そんな静蘭が、燕青と出会えなかったら邵可や秀麗と暮らしている今の自分はない。というような事を言っています。(心の中ですが…)これは驚き。
静蘭が邵可や秀麗以外にこのような気持ちを持つっていうのはとっても貴重だなと思いました。
静蘭は燕青に対して、素直じゃないなぁ。普段はぶっきらぼうな態度なのにそんな風に思っていたとは…。いや、そうだとは思っていたけどもあえて言葉で書かれているとうれしいものです。
茶州の禿鷹親子の話が感動
この話、一番グッと来たかもしれないです。親子の話は涙腺が緩くなります。
燕青を追ってきた「茶州の禿鷹」の 翔琳・曜春 の兄弟。彼らの親は「風の狼」の一人である北斗。かつて邵可や珠翠と一緒に先王や霄太師の命令で暗殺集団として動いていました。
北斗は凄腕の殺し屋。そんなだったので自分はろくな死に方をしないだろうと言っていました。そんな北斗が子供達におしえたのは人殺しの技ではなく、うまく逃げる方法。子供に汚れの技は教えない。そんな姿から北斗は本当に子供達を愛していたんだろうなと想像できます。
きっと、山の中で3人で楽しい生活を送っていたんだなぁとか、継父だから最初は不器用に子供と接していたのかなぁとか色々と想像させられます。
翔琳・曜春は表向きは燕青を殺そうとして追ってきましたが、本当の目的は邵可や珠翠にあいに行くことでした。父親が再び会いと思っていた過去に過ごした場所、仲間に会いに行くことだったのです。すごくいい子に育っているじゃないですか。ここ一番感動したかも。
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