あらすじ
適性試験に及第して、会試を受けられることになった。
このころになると、州都の貴陽にはたくさんの人が来るようになる。
それに加えて、最近では、青巾党というごろつき達が悪さをするようになってきている。
花街一の妓楼である姮娥楼の事務として働いている秀麗は、姮娥楼ナンバーワンの妓女である胡蝶から、姮娥楼で男の子を預かっていることを聞く。
男の子は影月といい、黒州からやってきたそうで、なぜか宿賃がなくなってしまったため秀麗の家でしばらく過ごすことになった。
その晩、秀麗たち家族は受験のお祝いのため外で食事をすることになり、影月も同席していたが、影月は何かをなくした事に気が付き、突然飛び出していき、青巾党の集団に何かを確認しに行った。
青巾党は何かの札を集めていた。また、貴陽の下町を牛耳ろうとしている様子。
印象に残ったシーンと感想
お祝いの席での邵可の言葉
秀麗たちが、適正試験に及第したお祝いとして酒楼で楽しむ秀麗たち。
しかし、心ない客が女や子供が国試を受けたりすることに対して文句を言っています。
邵可が「努力をせずに大切なものを手につかむことはできない」というのを聞いて、微笑む秀麗。
そうですね。努力もせずに文句ばっかりいっているのは、はたから見ると恥ずかしいですね。
きっと、自分の境遇に満足がいかないのでしょう。
この酔っ払い達、楸瑛や絳攸の事も、金持ちの息子だから国試を優秀な成績で合格したといっていました。
自分の努力しないことを棚に上げて、「あいつは恵まれていたからだ。自分もおなじだったらできたのに」と思いたいんでしょうね。
それはそうと、そんな酔っ払いたちにこっそり攻撃する邵可が素敵です。
影月の発言
杜影月が初登場です。影月は不思議ですよね。
貴陽に来た時から、青巾党に後をつけられ狙われていました。
お金を青巾党にとられたはずなのに、青巾党からはお金を返せといわれている。
力も強くなく、優しそうな影月です。青巾党にかなうとはおもえないですよね。
あと、お酒の匂いを嗅ぐのもしたくないと言っているのに、お酒を無理やり飲まされてということはあり得ないという発言。弱いの?強いの?どっち?
秀麗の過去
ちっちゃな秀麗が、妓楼で働かせてくれと頼みにきたシーンです。
これは、かわいかったですよね。
妓楼で働かせてほしいのに、夕飯準備のために夕方には帰りたいとは。
きっと、妓楼がどんな場所かは知らなかったのでしょうね。
あと、邵可と静蘭にはここで働いている事は隠しているようですが、それはなんとなくわかります。
良家のわかい娘とは縁のないような場所ですもんね。
影月がなぜ姮娥楼にいたのか?
影月は姮娥楼に運ばれてくる前に何が起きたか覚えていないようです。
そんな影月は、なじみ客がお金を出してくれたおかげでお泊りできていました。
一体、何のために誰がそんな大金をポンっと出してくれたんでしょうね。気になります。
下町について
貴陽の下町は、裏社会の親方衆が取り仕切っており、下町の治安が良くできるかどうかは彼らの力の見せ所なのだそう。
裏社会…。なんだか穏やかじゃない言葉。
しかし、青巾党が目に余る行動をとっているため、彼らが動き出すようです…。
一体どんな人たちなんでしょうね。
タイトル 逃げるが勝ち について
今回の「逃げるが勝ち」は、そのままでしたね。
青巾党に囲まれた秀麗が影月に対して言っていた事でした。
無事に逃げ切れてホッとしました。
それはそうと、秀麗から青巾党への股間の攻撃は見事でした。
おわりに
今回も面白かったですね。
影月、胡蝶が初登場でしたね。
あと、秀麗の幼馴染の三太。彼は、秀麗を好きなのでしょうが、多分報われないでしょう…。
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