あらすじ
秀麗が、柳晋を追いかけ、川に落ちて風を引いてしまう。
それを聞いて、心配して帰ってきた邵可。
絳攸と楸瑛、黎深と奇人、劉輝まで心配してお見舞いにきた。
柳晋の父から柳晋の行方が分からないと聞き、山へ探しにいく楸瑛たち。
柳晋が見つかり、みんな一安心。
その夜、邵可は秀麗の母が生きていた頃を思い出していた。
印象に残ったシーンと感想
不器用な邵可
秀麗のために色々としようとして、仕事を増やしてしまう邵可。台所で爆発音までしていました。どうしたらそうなるんでしょう…。黒狼として切れ者っぽいのにあんなに家をひっちゃかめっちゃかにしてしまうのはすごいギャップです。
静蘭の回想だと、秀麗の母親も不器用だったようですね。
それに比べると、静蘭はなんでもできますね。
料理や掃除、DIY。なんでも来いです。絳攸たちにどや顔で自慢してましたが、このような姿を見ると、昔色々苦労をしたけど、秀麗たちと暮らせて本当に毎日が幸せなんだろうなと感じました。
黎深と奇人
この二人もお見舞いに来ました。黎深は、姪の秀麗大好きなので来てしまうのはわかります。
奇人まで来ていました。
これは、もう秀麗が好きってことでよいですよね。
だって、そうでもなければ腐れ縁の黎深にわざわざついてこないですよね。
でも、黎深と奇人は、なんだかんだ言って付き合いがよいですよね。
奇人は、秀麗を気にして怪しい行動をする黎深を見ても、突っ込みつつも付き合ってあげているし。
黎深が秀麗に気が付かれないようにと、塀を乗り越えてお見舞いに行くのに付き合っているし。
体力的にできても、普通は一緒にやらない。
なんだかんだ言って仲良しの二人、好き。
邵可と黎深の会話
背景が語られてないので解りにくく、意味深な内容が盛りだくさんでしたね。
多分、二人の会話からすると、
・追放された第二公子(静蘭)を黒狼(邵可)が助けに行った。
それをさせたのは、霄太師。
・黒狼(邵可)は第二公子を助けるために、手を汚した(刺客などを殺した)
・そんなことになったのは、
先王のせいだと思って、黎深はその後、先王に刺客を送りこむほど激怒している。
ということでいいのかな?
結局、第二公子を助けるように黒狼にいったのはだれだったのかな?
先王なのでしょうか?ならば、第二公子が追放とならないようにもう少しうまくできなかったのかなと思いました。
もしくは霄太師なのかな?先王にだまって、霄太師が黒狼を向かわせた?
まあ、いずれにしろ先王の都合がよくなるようにということなのでしょう。
霄太師は、王の事だけを考えて動く人ですから。先王自身の意志もしくは、先王を思っての霄太師の意志。
それにしても黎深は、兄のために何度も先王に刺客を差し向けるとは、すごいですね。
だって、ばれたら紅家は目をつけられて、先王につぶされていたかもしれません。
いや、多分ばれていたでしょうけど。人間ではなさそうな霄太師が対処していたと思うので。
黎深にとっては、邵可>>>>>>超えられない壁>>>>>紅家 なんでしょうね。紅家がつぶれようが関係ないという行動です。
邵可が府庫での閑職についていたことについても、はっとしました。
黒狼のような過酷な仕事ではなくのんびりと過ごしてほしいという黎深の心遣いだったのか!と
気づかされました。
確かに、黎深は吏部尚書。人事をつかさどる吏部の長。この人の力で配属はなんとでもなりそうですもんね。
黎深が秀麗に名乗れない理由
黎深は秀麗が自分を恨んでいると思い込んでいます。次男の黎深が長男の邵可を差し置いて、紅家当主になっているからということです。
しかし、この二人で秀麗が勘違いするような激しいやり取りがあったとは思えません。先の先王の件でもわかるように、黎深は紅家の事をどうでもよいと思ってそうなので、そんな黎深が紅家の当主となったのには何か訳があったのかもしれません。
最後に、黎深の回想で、秀麗の母親が黎深に対して、「いつかみんなでしあわせになれたら」といっていたのはどういう意味なんですかね?気になりました。
黎深の回想での内容なので、邵可が紅家をおいだされた(ような)状況になったままで家がうまくいっていないような事があるのかもしれませんし、邵可が黒狼で望まない辛い仕事をしているからということでもあるのかもしれませんね。
それはそうと、「おじ…私は君のおじさん。ずっと君を物陰からみまもって幾星霜…。」という黎深のセリフが今回は私の中では一番面白かったです。早く名乗れるとよいのですが。
タイトルの 恋の病に着ける薬はない について
劉輝、柳晋から秀麗への好意の事もふくまれるのかもしれませんが、やはり、邵可から奥さんに対しての思いを表しているのでしょうね。
邵可の回想で、邵可は奥さんと一緒になる前には殺そうとしていたが、その後結婚することになったということが見て取れました。
黒狼としての仕事を放っぽりだしてでも一緒になったなんて、よほど好きだったのでしょうね。
この辺の話も詳しく知りたいですね。
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